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上島 豊; 近藤 孝夫*; 磯貝 健太郎*
情報処理学会MPSシンポジウム論文集, 2003(14), p.151 - 158, 2003/10
大規模シミュレーションにおいて生成される大容量のデータをどのように扱い、どのように管理するかという問題は、最重要課題の一つである。研究者の多くが、シミュレーションや実験において、自らの経験であらかじめデータ出力を制限したり、処理をするデータを経験で限定したりすることで、データの洪水から研究の質を死守している。われわれは、上記問題に着眼して、この爆発増大するデータからより効率的に情報を取り出し、研究を推進するための仕組みの開発を行っている。その第一歩として、大規模シミュレーションに焦点を定め、研究過程で利用されるさまざまな作業を複合的に組合せ、実行,管理を行うシステムについて報告する。
齋 和憲*; 鈴木 喜雄; 荒木 文明*; 上原 均*; 萩野谷 裕文*
計算工学講演会論文集, 8(2), p.761 - 764, 2003/05
地球シミュレータで実行されている大気・海洋シミュレーションから出力される大規模データを可視化するには、既存の可視化方法では解析に支障をきたすことが予想される。そこで、日本原子力研究所計算科学技術推進センター(CCSE/JAERI)と地球シミュレータセンター計算機技術研究開発領域(ESC)の共同研究により、このような大規模データを効率的に可視化するためのツールやアルゴリズムの研究開発を行った。具体的には、これまで CCSEがNECと共同で開発してきた可視化ソフトウェアPATRAS(Parallel Tracking Steering)の地球シミュレータへの実装,並列化による最適化、及び大気・海洋結合シミュレーションへの適用のための改良などを行った。最適化として、画像合成処理,JPEG圧縮処理,等値面生成時のスムージング処理に対する並列化を行うことにより、T106L20(32016020メッシュ)T319L20(96048020メッシュ)規模の大気シミュレーション(AFES)に対して64CPU使用時に約20倍の高速化が達成された。また、複数のシミュレーション結果を連成可視化する処理法を用いることにより、大気・海洋結合シミュレーションの結果を連成して可視化することが可能となった。
光量子科学研究センター; 計算科学技術推進センター
JAERI-Conf 2002-006, 566 Pages, 2002/06
日本原子力研究所関西研究所光量子科学研究センターでは、レーザー加速・X線レーザー実験などの実験研究とともに、テラフロップス,テラバイト級の超並列計算機及びギガビット級のネットワーク整備を進め、物理過程解明のためのシミュレーション研究強化を進めている。光量子科学研究では、実験,シミュレーション研究ともに極めて高精度の時間空間分解計測が必要なため、大量のデータが発生する。しかしながら、現在のデータ転送・解析・管理技術では、研究者に大きな負担がかかり、創造的研究の遂行に大きな支障をきたす。本研究会は、大学,産業界と連携し、大容量データを研究者に負担無く、効率的かつ有効に転送・解析・管理するための方法を模索することを目的とする。本論文は、2001年10月29日から31日の3日間、日本原子力研究所関西研究所多目的ホールにて開催された第3回創造的研究のための大規模データマネージメントシンポジウムの講演論文集である。また、第1回,第2回シンポジウムの発表資料も最後にあわせて掲載している。
河村 拓馬; 井戸村 泰宏; 宮村 浩子; 武宮 博
no journal, ,
スーパーコンピュータ上の大規模データを可視化する際には、データ転送時間の長大化やメモリ容量の不足が問題となる。これらの問題を解決するため に、我々は、シミュレーションの解像度ではなく画像解像度のみにデータサイズが依存するという特徴を持つ粒子ベースボリュームレンダリングを利用 した遠隔可視化システムの開発を進めている。本研究では、その一環として、スーパーコンピュータを活用した粒子生成処理の高速化を行った。原子力分野のアプリケーションから得られた大規模シミュレーション結果に適用し、スーパーコンピュータBX900上で1024並列までの処理を行い、並列化効率90%以上のストロングスケーリングを達成した。
河村 拓馬; 井戸村 泰宏; 宮村 浩子; 武宮 博
no journal, ,
粒子ベースボリュームレンダリング(PBVR)を利用したクライアント・サーバ型の遠隔可視化システムはスーパーコンピュータ上の大規模データを効率よく可視化できるシステムである。昨今の計算規模の増大により得られるようになってきたマルチフィジックス(多変量)データを可視化するためには多次元伝達関数を利用するのが有用であると知られているが、PBVRに対して多次元伝達関数を導入する手法は未だ開発されていない.そこでスパコン上の大規模な多変量データに対して高速な粒子生成を行うため、ユーザ指定の多次元伝達関数から粒子密度を推定し並列に粒子生成する手法を提案した。この手法を原子力分野のアプリケーションから得られた燃料溶融シミュレーション結果に適用し、溶融物形状を抽出するとともにその形状に対する温度分布を与えることができた。